2017年卒の就活は3月に説明会が解禁され、6月に面接がスタート。3~8月までが就活シーズンに当たり、多くの大学4年生が就活に没頭します。
就活生の子供を持つ方のなかには、就職という大きな岐路に立っている子供に対し、親としてどう接すればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
親が子供の就活にどのようなスタンスをとるかは、子供のモチベーションを左右する問題でもあります。
どのような形が子供にとって良いのか、考えていきましょう。
1親の基本方針は「聞かれたら答える」
就活生の子供を持つ親がしがちな失敗が、子供を心配するあまり、口を出しすぎてしまうこと。
就活はあくまで子供の問題。どの企業に応募するか、どんな仕事につきたいかなど、就活は子供が主体的に進めることです。
また、就活の常識も様変わりしています。4大制の大学を出れば有名企業に就職できることが多かった親の世代とは異なり、現代の就活は有名大学の学生でも内定を得られず留年することも。子供の方が現代の就活に関する知識が充実しているため、就活に関してアドバイスするのは非常にハードルが高いと言えるでしょう。
そのような状況の中、親が取るべきスタンスは「聞かれたら答える」。そして、意見を求められた際にも、自分の価値観を押し付けるのではなく、子供が自分で決断できるようにアドバイスすること。
例えば2つの内定のどちらをとるか迷っているというときは、「大企業にすべき」「安定した職がいい」など自分の意見を言うのではなく、「楽しく働けるのはどれ?」「何を重視したい?」など、考えを深めるサポートをするようにしましょう。
2子供の就活 親のOK行動・NG行動
親のOK行動とNG行動を具体的に紹介します。
OK行動
- 金銭的にサポートする
就活中はバイトができず、交通費やスーツ代がかさむもの。まず金銭的な側面を支えることを考えると良いでしょう。 - 自分の専門知識について話す
子供の志望業界・企業が自分の仕事と重なっている場合、専門知識が助けになる可能性が大。自分にとっては些細な情報が大きなヒントになることも。聞かれたら惜しまずに話しましょう。 - ひどく落ち込んでいるときは、声をかける
親の基本方針は「聞かれたら答える」ですが、子供の精神状態が悪化しているときは別。就活が上手く行っていない就活生は、自分を価値がない存在のように感じ、ひどく落ち込むことがあります。そんなときは積極的に話をきき、子供を全肯定するようにしましょう。
NG行動
- ブランド企業を重視する
「安定性があるから」「知名度が高いから」「上場企業だから」という理由で企業を子供にすすめるのはNG。企業のイメージよりも、子供の意思を尊重しましょう。 - 内定状況を比較する
「○○さんのA君は大手企業に内定が決まったらしい」など、他人の就活状況を伝えるのは子供に大きなプレッシャーがかかります。情報が耳に入ってきても、自分の子供には伝えないよう意識しましょう。
親が子供の就活に対して積極的に関わる必要はありません。ちょうど良い距離感を保ちながら、適度なサポートを行っていきましょう。