米・採用担当者の70%がSNS投稿を理由に不採用 ネットマナーが採否に影響

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就活とSNSマナー・イメージ画像

大学生の約87%が使用しているという、FacebookやTwitterなどのSNS(※)。就活においてSNSを積極的に利用する学生も多く、就活の情報交換や企業の情報収集に役立つツールとして、SNSは就活に欠かせない存在になりつつあります。

しかし、SNSを積極的に利用するのは学生だけではありません。企業側も、広報手段として利用する以外に、学生の「素行調査」として使うケースがあるといいます

アメリカのWebコンサル会社OnlineClasses.orgでは、アメリカ企業の採用担当者の79%がSNSを見たことがあり、70%がSNSの投稿内容を理由に不採用を決めたことがあるという調査結果を発表しています。

これは、SNS発祥の地であるアメリカならではの数値と考えることもできますが、SNSでの発言が大勢から批判を集めるいわゆる「炎上」事件が頻発している日本でも、企業が最終選考まで残った学生をチェックしている可能性は大いにあります。

株式会社ディスコ 2012年調査結果

アメリカの人材サイトCarrierBuilder.comが実施した2008年の調査では、SNSを見て不採用を決めたことがある採用担当者に、その原因となったSNSの投稿についてアンケートを行っています。

不採用の原因となったSNS投稿

  • 1位 飲酒やドラッグに関する投稿…41%
  • 2位 挑発的・不適切な写真や情報の投稿…40%
  • 3位 コミュニケーション能力の乏しさ…29%
  • 4位 前の会社や同僚の悪口…28%
  • 5位 資格を偽っている…27%

この調査では新卒採用と中途採用を区別しているため、4位「前の会社や同僚の悪口」などは完璧に当てはまるわけではありません。しかし、サークルや友達、教授の悪口をSNSで漏らしている人は、就職した後も会社に対して同じことを行うと判断される可能性があります

採用担当者がSNS、ひいては検索エンジンで応募者をチェックする理由は主に2つ。「インターネットリテラシーのチェック」「選考では見えなかった一面の確認」。例えば、ある会社の社員が飲酒運転を匂わす投稿をSNSで行った場合、会社の信用に直結するばかりか、ケースによっては会社を巻き込んで炎上を起こす可能性もありえます。将来危機を引き起こすかもしれない就活生を、SNSによって判断しようと考えるのは大いにありうることでしょう。

また、SNSは「人に見られている」という意識が薄く、ついつい本音が出てしまうと考えられています。そのため、採用担当者は選考では見えなかった応募者の一面を知るために、SNSを調査。そこで反社会的な一面や、マイナス印象を与える姿を見られると、「本音」だけに選考での好印象を一瞬で吹き飛ばしてしまう可能性があります。

SNSのNG投稿

  • 下ネタや「死ね」「殺す」など行き過ぎた発言
  • 「飲みの後車運転して帰った」など公共マナー、法律を守っていないと思われる発言
  • 不採用になった会社や、身近な人への悪口

SNSは親しい人たちとつながることができる便利なツールですが、不特定多数の人が閲覧できる公共の場としての側面も持っています

就活に必要なマナーというと、面接での立ち居振る舞いや、OB訪問・面接後のお礼メールについてのイメージが先にきますが、ネットのマナーも軽視できません。就活を本格的にスタートさせる前に、自分のSNS投稿を今一度見直してみると良いでしょう

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