就職留年は不利なのか?
「就活コンサル」の意見を比較

学生 就職留年は不利なのか?

大手企業の採用ピークが過ぎ、中小企業の採用活動が活性化する夏休みは、春から就活を続ける学生にとって選択の時だ。志望業界を広げて新たな視野を持つ人や、都市圏へ就職活動の場を移す人など、選択肢を増やしていくケースが多い一方で、本命企業に落ちてしまい、来年度の選考に望みをかけて「就職留年」を選ぶ人もいる。

就職留年とは、就活で思うような結果が得られなかったときに、卒業を延期し新卒として2回目の就活に挑む一種の裏技的方法。学費さえ払えば新卒としてもう一度就活できるというのは、志望企業の内定を逃してしまった人にとってはありがたい仕組みだが、気になるのは就職留年が自分の経歴に不利に働かないかということだろう。これに関しては就活に詳しい有識者が様々な意見を出している。

人事コンサルタント 菅野宏三氏
「就職留年にはデメリットしかない。大企業に入りたいだけのミーハーととられたり、前年度内定を得られなかったのは能力が低いからだと判断される。
それでも就職留年を選択するならば、留年をしていた期間に努力したことや経験したことをアピールするべき」
内定塾講師 池田陽介氏
「就職留年を勧めはしないが、留年自体は特別不利に働かない。安易な志望動機を面接で述べるよりも、自分のやりたいことをじっくりと考えてから再度選考に挑むほうが採用担当者にも好印象だろう」
キャリアセンター勤務経験・就活評論家 沢田健太氏
「就職留年は大抵失敗する。最も多いパターンが、自分の就活の何がダメだったのかを見つめず、もう既に就活を経験しているからと慢心状態で二度目の就活に挑むケース。安易な気持ちで就職留年しても良い結果は出ない。留年を決める前に就活を見直し、その年度の就活をやりきるべき」

一見ばらばらに見える3者の意見だが、共通する項目がある。それは「就職留年で得た猶予期間に何を行い、何を学び、何を考えたのかが重要」という点だ。就職留年をする中で自身の成長を他人にも分かる形でアピールできなければ、就職留年をすることに意味はない。1年長く大学にいるという選択をしたのであれば、長く過ごした時間の分、他の就活生よりも優れていなければならないのだ。

就職留年は1つの選択肢だが、留年期間に今よりも努力し成長できるかどうかを考えないと、後悔する結果となるかもしれない。就職留年を検討している人は、留年に踏み切る前にその点についてしっかり考える必要があるだろう。