
IT業界への就活を成功させるポイントとは?
IT業界を支えるハードウェア、ソフトウェア、情報通信など各業界の業務内容や魅力、やりがいについて解説。
クラウドや人工知能(AI)、IoT(Internet of Things)などの台頭により、一層活発化しているIT業界。これからさらに、生活に欠かせない業界になっていくことが考えられます。
また、業種にもよりますが、他業界と比較して、在宅勤務やテレワーク、結婚・出産後の時短労働がしやすい傾向にあるため、柔軟性の高い働き方ができる点でも、今後人気が出る可能性が高いと考えられます。
給与面では、職種によるばらつきはありますが、DODAの「平均年収ランキング2016」では、IT業界の年収は上位の位置づけ。詳しくは、以下のようになります。
- 11位…システムインテグレータ 平均年収:496万
- 13位…ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ 平均年収:491万円
- 17位…ITコンサルティング 平均年収:483万円
- 33位…通信/ISP/データセンター 平均年収:422万円
IT業界に就職したい、興味がある方は、本特集を参考に、IT業界への就活を成功させるポイントをチェックしましょう!
- STEP1IT業界とは?
- STEP2業界研究・企業研究を行う
- STEP3IT業界に特化した就活エージェントを利用する
IT業界とは?
IT業界には様々な業種があり、インターネット環境の整備やWebサイトのデザイン、家電に組み込むシステムの開発など、その仕事内容は多岐にわたります。
まずは、各業界の業務内容や代表的な企業、活躍する職種などについてみていきましょう。
- ハードウェア業界
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ハードウェアとは、電子回路を組み込む本体のこと。以前は、ハードウェアというとパソコンのみを指していたが、近年では家電や車などにも電子回路を組み込むようになり、現在ではパソコンに限らず電子回路を組み込むもの全てを指してハードウェアと呼ぶようになった。ハードウェア業界の主な仕事は、パソコンやスマートフォン、車、家電などに組み込む電子回路を開発すること。新しい商品を開発するため、最新の技術を駆使してものづくりができる点は、大きな魅力だろう。
ハードウェアに組み込む電子回路を開発する「組み込みシステムエンジニア」、海外にシステム開発の一部を依頼し、作業指示や進捗状況の把握などをする「ブリッジSE」などが活躍している。主な企業
NEC、IBM、パナソニック など
- ソフトウェア業界
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ソフトウェアには大きく分けて、ハードウェアを動かす土台となるOS(オペレーティングシステム)と、特定の機能だけを果たすアプリケーションソフトの2種類がある。ソフトウェア業界では、主にこの2種類の開発を手がけている。ソフトウェアによりプログラミング言語が異なり、例えばOS開発にはC言語、アプリケーションソフトにはJavaなどが使用される。ソフトウェアが完成しなければハードウェアが動作しないため責任が大きく、納期直前は泊まり込みで作業をすることもあるが、その分やりがいは大きい。
ソフトウェア開発を行う職種はSEやプログラマーと総称されることが多く、細かい業務内容別に見ると、個人情報や企業機密の漏洩などを防ぐことを専門とする「セキュリティエンジニア」、膨大な量のデータを保存するデータベースを設計・開発する「データベースエンジニア」などがある。主な企業
日本オラクル、サイボウズ、オービック など
- 情報通信業界
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情報通信業界とは、電話やラジオ、テレビなど、情報通信に関する企業全般の総称。固定電話や携帯電話、スマホで通信ができる仕組みを作る通信業や、テレビ、ラジオなどを放送する放送業などがある。花形の企業が多く、志望する学生は多い。また、自分が携わった仕事が目に見える形で世の中に出回るため、やりがいも大きい。一方、トラブルが起きたときは休日でも関係なく出勤しなければいけない場合も。
職種全体を指してSEやプログラマー、企業によってはエンジニアと呼ばれることが多い。細かい職種の中では、OSとアプリケーションソフトの仲介をするミドルウェアの専門家「ミドルウェアエンジニア」、ネットワークシステムを管理する「ネットワークエンジニア」などが活躍する。主な企業
NTT、Google、Amazon など
- インターネット・Web業界
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SNSや情報ポータルサイト、ECサイトなどBtoCの仕事をする企業と、Webサイト制作、インターネット広告代理店などBtoBの仕事を請け負う企業の2種類がある。顧客との距離が近く、サイト上の工夫がすぐに売り上げに反映される点に面白さがあり、創意工夫が求められるクリエイティブな仕事と言える。Webサイトのデザインをする「Webデザイナー」、Webサイトを総指揮する「Webディレクター」などが代表的な職種。
主な企業
Facebook、サイバーエージェント、GMOインターネット など
Column
SE・プログラマーとは?
IT業界と聞いて、SE(システムエンジニア)や、プログラマーを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。しかし、SEやプログラマーといっても業務内容は非常に幅広く、様々な業界を横断しています。
そもそもSEとは、依頼内容のヒアリング、大まかな設計が主な業務内容となっており、プログラマーは、その設計を元にプログラムを組むことが仕事。どちらも、プログラミングに関する知識・勉強が必要不可欠となっています。独学でプログラミングを勉強をする人もいますが、おすすめなのはオンラインスクールでの勉強です。現役プログラマーが、受講生1人1人に合わせてしっかりとサポートします。まずは、1週間の無料体験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
プログラミングには、適性が必要と言われていますが、それは事実。例えば、根気よく地道な作業を続けられるか、構造的な考え方ができるかなどが重要と言われています。また、パソコンで作業をすることが多いですが、問題があった場合の報連相や、わからない部分を人に聞くことができないと、後々バグにつながる可能性があるため、コミュニケーション能力も必要とされます。担当する仕事により、求められる知識も変化するため、医療、金融など様々なことに対する素養も必要です。
また、SE・プログラマーを目指す場合、スキルを身につけたあとのキャリアパスについて考えておくのもポイント。例えば、チーム全体をまとめる「プロジェクトマネージャー」や、専門分野の深い知識と経験を持ち、問題解決に必要な設計を行う「ITスペシャリスト」など、種類は様々です。自分がSEやプログラマーになった後は、最終的にどのような仕事をしたいのか、考えてみましょう。
業界研究・企業研究を行う
業界全体を俯瞰するために必要不可欠な業界研究、各企業の採用条件や福利厚生などについて知ることができる企業研究はしっかりと行いましょう。
SE・プログラマー=ブラックな仕事というイメージが強く、納期直前は会社に泊まり込みで作業をすることも少なくありません。しかし、実際の労働環境は企業によって異なります。泊まり込みで作業をした分休みが割り振られるのであれば、その企業はブラックとは言えないでしょう。しっかりと業界研究・企業研究をして、見極める必要があると言えます。
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IT業界に特化した就活エージェントを利用する
また、IT業界に特化した就活エージェントを利用するのも1つの手。就活エージェントでは、無料でプロのキャリアアドバイザーが1対1で就活をサポートするサービスを実施しています。さらに、個人の希望や資質に合った企業の紹介、就活関連のイベント・セミナーへの参加、面接対策なども受けることが可能。内定者のエントリーシート回答例が読めるサービスを実施しているところもあるため、自分の現在の就活状況に合わせて、上手く活用しましょう。
まとめ
IT業界への就活を成功させる方法はいかがでしたか?
IT業界は、日々進化し続ける奥深い世界。業界が幅広いため、業界研究に時間がかかる傾向にありますが、就職情報サイトや就活エージェントを上手く活用すると、効率的に就活を進めることができます。まずはしっかりと業界研究・企業研究をして、エントリーシート対策をしましょう!