
金融業界への就活を成功させるポイント
銀行、証券会社、損害保険会社などの魅力や適正について、業界研究におすすめの書籍について解説。
安定したイメージが強い金融業界。給与も高く、実力主義と言われていることから、若いうちからしっかり稼ぎ、出世したいと思っている就活生に人気が高くなっています。
東洋経済オンラインによると、新卒の採用数トップ3はメガバンクが独占。1位のみずほフィナンシャルグループは1,920名、2位の三井住友銀行は1,800名、3位の三菱東京UFJ銀行は1,300名に内定を出しているという結果になりました(※最新!「新卒採用数が多い」200社ランキング)。それ以外にも、金融業界は新卒の採用人数が多い企業が多々あるため、しっかりと対策を練っておけば、内定を獲得するチャンスは誰にでもあります。
金融業界に就職したいと考えている就活生の方は、本特集を参考に、金融業界に就職するためのポイントをチェックしましょう!
- STEP1金融業界とは?
- STEP2業界研究におすすめの書籍
- STEP3金融業界に強い情報サイト・就活エージェント
金融業界とは?
金融業界といえば銀行、証券会社、生命保険会社、損害保険会社の4種類が代表的ですが、その他にも、クレジットカード会社、リース業、信用金庫等、様々な種類があります。
近年では「フィンテック」という、ファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を掛け合わせた、金融業界とIT業界が連携した新たなカテゴリーも出現。金融業界全体が盛り上がりをみせており、エンジニアの需要も増えているため、文系だけでなく理系の方にもおすすめの業界と言えるでしょう。
- 銀行
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都市銀行(都銀)や地方銀行(地銀)、信託銀行、ネット銀行等の種類があり、預金の預かり、融資のほか、保険、投資信託の販売、窓口業務なども行う。個人の顧客や、企業が持つ目標や夢を、銀行の持つお金を融資することで支えられる点が大きな魅力。また、保険や投資信託を販売することで、顧客個人の人生を守ることにもつながる。
直接お金を扱う仕事のため、几帳面であることや責任感、顧客のお金や個人情報を守る正義感が求められる傾向にある。主な企業
三井住友銀行、東京スター銀行、みずほ信託銀行、ジャパンネット銀行 など
- 証券会社
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代表的な業務は、株式売買の取次。他にも、自社の資産運用、投資信託の販売等様々な業務がある。営業ノルマがきつい企業が多いが、その分ノルマを達成したときの喜びも大きく、年齢に関係なく出した成果が直接給与のアップにつながるため、やりがいがある。また、取り扱う商品の多さに強みがあり、株や債券、保険など様々。顧客に合わせて需要のある商品を販売できる点は、他にはないポイントだろう。
営業は、基本的に電話をかけるテレアポや、直接会社に出向く飛び込み、先輩社員からの紹介で顧客を獲得している。向いているのは、株や為替に興味がある人、精神的にタフで度胸がある人など。主な企業
大和証券、みずほ証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、カブドットコム証券 など
- 生命保険会社
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生命保険商品の開発と販売を行い、契約者から集めた保険料を運用したり、保険金・給付金として、該当者への支払いなどを行う。死亡や高度障害、病気・ケガといった、万一の際に、本人や家族を資金面で支える商品を扱える点が魅力。また、福利厚生や給与水準の高い企業が多い。
向いている人は、1人1人のライフスタイルに向き合い、最適な商品を提案することで人の役に立ちたいと思える人。また、成果主義が根強く残っているため、向上心がある人も向いている。主な企業
かんぽ生命、明治安田生命、第一生命、アフラック など
- 損害保険会社
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事故や火災などに対する保険を運営する。損害保険は、人生の困難に遭遇したとき、立ち向かうための大切なキーポイントとなるため、顧客からの感謝も大きい。
生命保険会社と同じく、成果主義の企業が多数を占めるため、向いているのは向上心がある人。また、顧客に寄り添い、それぞれの人生に向き合える人も求められる傾向にある。主な企業
東京海上日動火災保険株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 など
業界研究におすすめの書籍
金融業界に就職したい場合、対策として業界研究や企業研究をしっかりと行い、金融業界やそれぞれの会社についての知識を深めておくことが特に大切。
銀行を志望する場合なら、なぜ証券会社や保険会社ではなく、銀行を志望するのか?なぜ他の企業ではなくその会社にしようと思ったのか?等といった点を掘り下げて、自己PRや志望動機を作成しましょう。
≪ おすすめの書籍 ≫
図解入門業界研究最新金融業界の動向とカラクリがよ~くわかる本【第4版】 | |
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【料金】 1,512円(税込) |
【特徴】
金融業界全体のシステムに特化した本。2014年に出版されたため、情報は少し古くなっている点が残念だが、金融業界全体に加え銀行、ノンバンク、生損保などについてもまんべんなく知ることができる1冊。金融業界への就活の足掛かりにおすすめ。 |
就職四季報2018年版 | |
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【料金】 2,050円(税込) |
【特徴】
就活をするにあたり必須アイテムとも言える、東洋経済が発行する企業情報を集めた本。金融業界はもちろん、メーカー、不動産など様々な業界について知ることができる。各企業ごとに採用数、平均年収、有給消化の年平均などの項目があり、2018年版は1273社が掲載されている。就活をする際に、一読しておいて損はない1冊。 |
金融業界に強い情報サイト・就活エージェント
自分1人では、なかなか納得のできる自己PRや志望理由を書けない人や、面接に向けてサポートしてもらいたいという人には、就活サービスの利用がおすすめ。
就活エージェントでは、模擬面接やエントリーシートの添削などのサービスを、全て無料で利用できます。プロのキャリアアドバイザーと1対1での面談が可能なため、金融業界についての質問や就職後のキャリアなどを相談することも可能。
また、一部の就活情報サイトでは、金融業界で内定を獲得した人のエントリーシートをダウンロードできるサービスもあるため、上手く活用して就活に役立てましょう。
≪ おすすめの就活サービス ≫
まとめ
金融業界の就活を成功させるポイントはいかがでしたか?
金融業界は、採用人数が多い傾向にありますが、その分応募者が多いのも事実。しっかりと対策を行い、就活に臨みましょう。