訪問・入室のマナー
面接において、第一印象は合否を左右する重要なポイントです。訪問時の対応や入室時のマナーは第一印象を決定づける大切な要素です。社会人にふさわしい対応ができるよう、適度な緊張感を持って面接に臨みましょう。
01 面接地に到着
面接予定時間の10分前には会場に到着します。遅刻は厳禁です。早く着きすぎてしまった場合は、近くの喫茶店などで面接の準備に時間をあてるのがおすすめです。
携帯電話は電源をOFFにするかマナーモードに。コートは建物に入る前に脱ぎ、手に持っておきます。
02 受付で取り次ぎの依頼
受付で「○時からの面接に参りました○○(氏名)です」と訪問の趣旨を伝え、取り次ぎを依頼します。受付がない場合は、従業員に声をかけて対応してもらいます。
03 控室で待機
控え室では下座(出入り口に近い席)に座り、呼ばれるまで静かに待ちます。
待ち時間が長い場合は、面接資料(企業サイトのプリントアウトなど)に目を通す、面接のシミュレーションをする等で気持ちを落ち着けます。
04 入室
呼ばれたら返事をして面接スペースへ。ドアを軽く3回程度ノックし「失礼します」と声をかけてから入室します。開けたドアは向き直って静かに閉めます。
ドアの前で面接担当者の方に向き直り、「よろしくお願いいたします」と挨拶をしてから一礼し、椅子の横に移動します。
自分が待機している部屋に面接担当者が入ってきた場合(面接スペースで待機する場合)は、一度立ち上がり、挨拶をしてお辞儀をするところからはじめます。
05 挨拶・着席
「大学名とお名前をどうぞ」と言われたら、面接担当者と目線を合わせ大学名・学部・学科・氏名を名乗り「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をしてから改めてお辞儀をします。
着席を促されたら「失礼いたします」と軽く会釈をして腰を下ろします。
06 座り方
椅子の後ろを3分の1程度空けて少し浅めに座ります。
男性は足を肩幅に広げ軽く握った手をひざの上に、女性は足をぴったりと揃え、両手をひざの中央に重ねておきます。
07 面接終了後
面接担当者に面接終了を告げられますので、座ったまま「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を述べて一礼。椅子の横に立ち「失礼いたします」と言い、改めてお辞儀をします。
08 退室
ドアの前で面接担当者の方に向き直り、再度「失礼いたします」と一礼し退室します。
退室の際も入室時と同じように、静かにドアを閉めます。
09 帰宅
面接終了後も気を抜きすぎず、従業員に見られても恥ずかしくないよう礼儀正しく会場を後にします。
用意された席がテーブル席だったり、面接担当者に名乗るよう促されなかったりと、必ずしもマニュアル通りに面接がはじまるとは限りません。
マニュアルの手順にとらわれるよりも、目上の人に対する敬意を持つこと、普段から大人としての立ち振る舞いを意識しておくことが大切です。
遅刻してしまいそうなときは…
万が一面接の時間に遅れてしまうときは、遅刻が分かった時点で早急に担当者に連絡します。
基本的に遅刻は厳禁ですが、状況と到着時刻を伝え、しっかりとした対応をすれば面接に参加できる場合も少なくありません。電車の遅延など遅刻の理由は様々ですが、面接の冒頭では、まず誠意をもって謝罪しましょう。