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新卒向けハローワークを利用しよう

新卒向けハローワーク「新卒応援ハローワーク」とは?

「就活サイト以外の求人も見てみたい」「中小企業への就職を検討している」という方におすすめなのが、新卒向けハローワークを利用した就職活動です。一般的に「ハローワーク」というと、仕事を辞めた人が職を探しに行く場所というイメージがありますが、「新卒応援ハローワーク」では、大学・大学院・高専・専門学校などを卒業予定の新卒学生や、概ね既卒3年以内の人に対して就職活動のサポートを行っています。全都道府県に最低1つ設置されており、求人の紹介や履歴書の添削などのサービスを全て無料で利用できます。
今回は新卒向けハローワークの求人の特徴や提供しているサービスの内容について、詳しく説明していきます。

新卒向けハローワークの求人の特長

 中小企業の求人が充実

新卒向けハローワークの最大の特徴は、大手就活サイトには掲載されていない中小企業の求人を多数取り扱っている点です。その中には大企業に勝るとも劣らない利益率や独自技術を持つ優良中小企業も少なくありません。
新卒向けハローワークに中小企業の求人が集まる理由は、採用にかかるコストを抑えられる点にあります。大手就活サイトに求人を掲載するには数十万円〜数百万円が必要になり、採用人数の少ない中小企業の場合では、新入社員一人あたりにかかる採用コストが高くなってしまいます。また、大手就活サイトに掲載したことにより多数の応募があったとしても、採用活動にそこまで人員を割くことができないという理由もあります。

 地域密着型企業が多い

現在ハローワークに登録されている学生向けの求人は約2万件(2014年5月現在)。企業が求人をハローワークに掲載するには、各事業所に申し込みをする必要があります。そのため、ハローワークに寄せられる求人は、地域に密着して事業を行っている会社が多いという特徴があります。Uターン就職を考えている方や、地元の転勤がない企業に勤めたい方など勤務地にこだわりがある方におすすめです。

 2〜4月を過ぎても求人数が減少しない

新卒向けハローワークの求人は、大企業が採用活動のピークを迎える2〜4月を過ぎても新規求人数が減らないという特徴を持っています。これは、大企業の採用活動が収束する4月以降、5〜8月にかけて募集を行う中小企業が多いためです。また、中小企業の採用人数は少ないため、現場の状況に合わせて時期を選ばずに柔軟に採用活動をスタートさせることもあります。大企業の採用選考を逃し、出遅れ感を感じている人には特に魅力的なポイントです。

 Column 求人票からブラック企業を見分けるヒント

就職活動中の学生にとって、志望する企業がブラック企業かどうかは非常に気になるポイントです。そこで、ここでは求人票からブラック企業を見分けるポイントを紹介します。気になっている企業に当てはまるポイントがあった場合は、説明会や選考の過程でその理由を確認し、選考を進めるか検討すると良いでしょう。

求人票から見分けるヒント

 求人票に記載されている情報が不十分
求人票に空欄が多い、試用期間についての記述がないなど、必要な情報が十分に掲載されていない求人票は要注意。都合が悪い情報を隠していたり、不誠実な採用活動を行っている企業かもしれない。
 社員の数に対して採用人数が多い
現在の社員の数に対して、採用人数明らかに多い場合は要注意。成長過程の企業が事業の拡大を狙って社員を増やしている場合と、「定年退職」や「結婚退職」以外の理由で辞める「自主退職」が多い場合を見分ける必要がある。
学生向けの求人票では過去数年間の採用人数と離職人数を記載するように推奨されているので、離職人数の記述がない(書けない)企業は「自主退職」で離職率が高い可能性がある。
 試用期間が非常に長い
通常1〜3ヶ月の試用期間が、半年を超えて設定されているときは注意。長く勤めないうちに辞める(辞めさせる)社員が多い企業は試用期間中の退職は手続きが簡単なため、試用期間を長く設けていることがある。
 若さや仲の良さ等、事業内容以外のアピールが多い
会社としての体制が整っていない場合あり。ベンチャー企業や社長が若い企業であれば、ブラックではない可能性も十分あるが、経験を経た中堅社員が辞めていき、役員と新入社員という社員構成になっている場合は要注意。自分の将来のキャリアプランが描けない会社には注意が必要。
 給与が仕事量と比較して異常に安い
正社員・フルタイム勤務で月給が13万円など、基本給が異常に安い求人は要注意。また各種手当込となっている場合、その手当に何が含まれるのか確認する必要がある。生活するのが困難なほど低い給与を設定している会社は、社員を大切にしない可能性が高い。

新卒向けハローワークの求人の特長

新卒向けハローワークでは、求人の紹介以外にも就活生をサポートするサービスを行っています。利用には会員登録が必要ですが、一度登録すれば無料で就活相談やES・面接対策のサポートを受けることができます。事前に予約が必要なサービスもあるので、利用する前に利用するハローワークのサイトで確認しておきましょう

 就活相談(履歴書・ESなどの添削も可)

「自分に合う職業が分からない」といった就活の方向性に関する相談から「ESが通らない」「面接で緊張してしまう」など、選考過程に関する相談まで幅広く対応。ジョブサポーターと呼ばれるハローワークの職員が随時相談を受け付けています。

 就職面接会や企業説明会の開催

書類提出のステップを踏まずに直接面接を受けることができる面接会や、企業の合同説明会を開催。
地元企業が多く参加しています。

 就職対策セミナー

ジョブサポーターによる実践的な対策セミナー。内容は模擬面接やESの書き方講座など。5月以降も随時実施しているので、面接の応答やESの内容を見直したくなったときにいつでも利用することができます。