
就活エージェントをおすすめできる人、できない人
就活エージェントを正しく利用して、就活を前進させましょう。
2017年4月に新社会人になり、ぼく就の記事を担当することになった編集部のツハラです。
つまり昨年、私は就活生だったわけですが、まったく内定をもらうことができず、何度もくじけそうになるなど、就活の大変さを味わいつくしました。最終的には出会いに恵まれ、ぼく就を運営する株式会社Hayakawaに入社することになりましたが、その過程で様々な就活生向けのサービスを利用しています。
今回ご紹介する就活エージェントもその1つ。就活エージェントとは、就活支援のプロに企業探しから内定までの手助けをしてもらえる、無料の就活サポートサービスです。求人の紹介や面接対策など、様々な支援を受けられることから、近年利用者が増えています。
本特集では、実際にこのサービスを体験した1就活生の観点から、就活エージェントを利用した感想や、就活エージェントをおすすめできる人、できない人を記事にしています。
また本文の最後に、編集部がおすすめする評判の良い就活エージェントの情報もピックアップしているので、是非最後までチェックしてみてください。
あの就活エージェントの実態は?
去年、私が使った就活エージェントは、マイナビ新卒紹介と就職エージェントneoの2つ。
当時、私は志望業界での就活が上手くいかず、応募先をもっと他の業界へも広げていくべき段階にありました。しかし、もともと就活に積極的ではなかった私は、ほかにどのような業種や職種があるのか知らない上に、そもそも何がしたいのかまったくわからない・・・という状態。就職はしたい、だけど自分が働きたいと思えない企業には絶対就職したくない!と思っていた私は、ワラにもすがる思いでマイナビ新卒紹介、就職エージェントneoと立て続けに登録をしました。
個人面談の雰囲気
- ≪ マイナビ新卒紹介 ≫
- マイナビ新卒紹介の個人面談は雰囲気の良さが印象的でした。5、6人が個人面談の予約をしていたのですが、それぞれが個室に通されました。個室はかなり綺麗でそれなりに広さがありました。アドバイザーを待っている間は緊張しましたが、相手が明るい方だったので、和気あいあいとした雰囲気の中で面談をすることができたように思います。
- ≪ 就職エージェントneo ≫
- 就職エージェントneoには、あまり良い印象を持ちませんでした。マイナビが個室を用意していたのに比べ、就職エージェントneoは広いスペースに机を並べ、人と人の間は仕切りで区切ってあるだけ。大人数が同時進行で相談をするので、かなり騒がしい状態でした。周囲の声に負けないように大声で喋らなければならず、落ち着いて面談をするという雰囲気ではありませんでした。
アドバイザーの対応
- ≪ マイナビ新卒紹介 ≫
- マイナビ新卒紹介では、適性検査を行ってから、こちらの希望を聞き、様々な企業を提案してくれました。また、選択権をこちらに持たせてくれたので、まずは何社受ける、この職種はできればやりたくないなど、自分の希望をアドバイザーに伝えることができたように思います。
- ≪ 就職エージェントneo ≫
- 就職エージェントneoでは、最初はマイナビと同様にこちらの希望を聞いてくれていましたが、私が4年間部活をしていたことを伝えると、SEの求人しか紹介してくれなくなってしまいました。私は数学が苦手でSEなんて無理ですとお伝えしましたが、チームワークの経験から適性があると譲らず、私の意見が反映されたとは言えなかったように思います。
紹介される求人(対面・メール)
- ≪ マイナビ新卒紹介 ≫
- マイナビ新卒紹介では、寝具会社、住宅ローン会社、生命保険会社、人材派遣会社など、幅広い業種を紹介してくれました。私の適性を加味し、できるだけ希望に沿った企業を紹介してくれたと感じます。メールでも様々な公開、非公開求人の募集を送ってもらえたので、今まで考えたことがなかった企業の求人情報もチェックすることができました。
- ≪ 就職エージェントneo ≫
- 就職エージェントneoでは、先述の通りSEの求人しか紹介してくれなくなってしまいました。あまりにもSEを推薦するため、そんなに言うならやってみようと思い、「じゃあ…」と言うと、1度に8社も受けることになってしまいました。その場でアドバイザーを説得するのを諦めた私は、一度すべてを引き受けてから、帰宅後にお断りのメールをいれました。
最終的にマイナビ新卒紹介で選考に進んだ求人は3、4社でした。私の方からエントリーシートの添削や面接の練習などをお願いする連絡はしなかったため、向こうからも面接の日時連絡など必要最低限の連絡しかきませんでしたが、求人紹介のメールは毎日たくさん届きました。
就職エージェントneoは、お断りのメールを送った後、アドバイザーから、もったいないので1回行ってみてくださいとメールをいただきましたが、その後は連絡は来ませんでした。
マイナビ新卒紹介と比べると、就職エージェントneoの対応はあまり好きになれなかったため、再度利用することもありませんでした。
ただ、今思うとアドバイザーを変更してもらうなど、もっと上手な活用方法があったのではないかと考えます。
というのも、就活エージェントを利用する前は「どの就活エージェントを利用するか」が重要だと考えていましたが、実際に就活エージェントを利用してみると、それは半分正解で半分間違いでした。
もちろん、自分に合った就活エージェントを利用することはとても大切ですが、「どのように利用するか」という利用者の姿勢も、とても大切だと感じます。
就活エージェントをおすすめできる人、できない人
就活エージェントは、カウンセリングからエントリーシートの記入、面接対策まで、お願いすれば全面的にサポートをしてもらうことができます。しかし、それはあくまでサポート。エントリーシートを書くのも、面接を受けるのも、企業を決めるのも自分です。就活エージェントに任せておけばなんとかなると思っている人や、一から十まで就活エージェントに頼りきりになってしまう人は利用しない方がいいんだろうなと感じました。
就活エージェントもビジネスとして学生に企業を紹介しており、受け持っている学生は一人ではありません。こちらから連絡をしなければ、向こうから「最近就活どうですか?」なんて連絡は来ません。ある程度、能動的に「ほかの業種がみたい」「エントリーシートの添削をしてもらいたい」「模擬面接をしてほしい」と動く必要があります。
私の場合は、完全にすべてを就活エージェントに頼り切り、ここに頼んでおけばエスカレーター式に内定が出るだろうと思っていました。途中でそんな甘い考えではダメだということに気付いて、エントリーシートの添削や面接の練習を頼もうとすればよかったのですが、「なんか思ったより積極的に求人を紹介してくれたり、就活の心配してくれたり、そういうのないしもういいや・・・」と思い、そのままフェードアウトしてしまいました。
以上の私の実体験からも、就活エージェントへの依存には気を付けた方が良いと言えます。反対に、自分の就活という認識をもって利用できる人、依存せず就活エージェントをツールとして利用できる人には、おすすめできるといえるでしょう。
就活エージェントがおすすめできるのはこんな人
- 「自分の就活」をサポートしてもらっている認識をもって利用できる人
- 就活エージェントに依存せず、ツールとして利用できる人
就活エージェントを使うときの注意点
- すべて頼り切りにならない
- 就活エージェントの利用で努力をしなくても内定が出るとは考えない
おすすめの就活エージェント
就活エージェントは先述した通り、使い方に工夫は必要ですが、就活において十分役に立つサービスです。就職支援のプロから客観的な意見をもらえることに加え、求人の紹介を受けられることや様々なセミナー、イベントへの参加ができるサービスは、他にありません。
それぞれの就活エージェントの、サービスの質に差があることは事実ですが、アドバイザーとの相性もあるため、一概にどこが悪い、どこが良いとは言えない部分もあります。
ここでは、編集部おすすめの就活エージェントをご紹介します。
≪ おすすめ!就活エージェント ≫
マイナビ新卒紹介 | |
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〈特徴〉
マイナビ新卒紹介は、株式会社マイナビワークスが運営する大手の就活エージェント。2016年度の利用者は7万人を超える。 |
〈対応エリア〉
全国(※オフィスは東京、名古屋、京都、大阪) |
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〈ここに注目!〉
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キャリアチケット | |
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〈特徴〉
キャリアチケットは、サポート力に定評がある就活エージェント。実際に企業へ足を運んで探し出した、独自の優良企業170社の求人を所持しており、質の高い求人紹介を受けることができる。また、キャリアチケットでは就活を熟知したキャリアアドバイザーが、マンツーマンで就活生をサポート。対策を行った後の内定率は1.39倍と、1人あたり平均1~2件の内定が出ており、実績も確かだろう。 |
〈対応エリア〉
関東・関西(※オフィスは渋谷、秋葉原、梅田) |
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〈ここに注目!〉
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いい就職ドットコム | |
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〈特徴〉
20万人以上が登録する、日本最大級の就活エージェント。 |
〈対応エリア〉
全国(※オフィスは東京、大阪、名古屋、横浜) |
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〈ここに注目!〉
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まとめ
いかがでしたか?
就活に難しさを感じている人はもちろん、エントリーする企業をもう少し増やしたい人にとっても、就活エージェントは、とても便利なサービスです。
依存してしまわないように気を付けながら、利用しましょう。